凄く嬉しいです。
ウチのお店に出すTシャツに、ステキな絵を描いてくださるイラストレーターさんを、もうすぐ紹介出来そうな雲行きです。
これまで僕一人で作成していたので「もっとこういうの描きたいな」という欲求があれども、自分の苦手な絵柄で手が伸びなかったりとか――。
そういう問題とも、オサラバになりそうなのです。
きっと、ウチのお店の作品を見てくださってる人にも楽しんで頂ける事だと思います。
――で、今日は、今後、また増えるかもしれない参加アーティストさんの為に、説明する事が多いであろう所や、自作したときに反省した事を記事にまとめてみたいと思います。
Tシャツ用のレイアウトの考え方。
これが今回の記事のテーマです。
Tシャツのレイアウト。
具体的には、Tシャツの何処の部分に、どんな大きさの絵を配置するかって話です。
まずは、何もプリントされていない無地の白Tの画像。
大人サイズだと、ヨコ400mm前後、タテ500mm前後のスペースをプリント範囲として指定する事が可能です。
さて、では、次にプリントしたい絵の例として――。
お仕事中に描いたこの絵を例に、Tシャツ用レイアウトの解説を進めましょう。
だれでも大きくプリントしたいという気持ちはあります。
絵を描いた本人であれば尚更ですよね。
――というワケで。
自分の気持ちに正直に、大きくレイアウトするとこんな感じです。
暖かいシーズンに着用するTシャツであれば、極端な話、これでチェックは完了、プリント開始……ですが――。
年間通して、例えば厚手のシャツのインナーとしてTシャツを着用する事まで想定したいという場合は話が違ってきます。
もう1ステップ必要です。それが、こちらの図です。
実際に販売しているTシャツでは、シーズンに関係なく注意する要素です。
特に、年間通して注意が必要なのが、赤のエリアです。
人の体は立体物です。
赤のエリアに絵があると、胴体に沿って絵が変形します。
更に、腕を下ろしているとき、赤のエリアに描かれている絵柄は隠れます。
更に、濃い赤丸、脇のコーナー部分。
ここはまっさらのTシャツにアイロンを掛けて、平にならそうとしても、必ずシワになってしまいます。
A4の用紙にプリントアウトする例に例えると、シワだらけの紙にフルカラーの絵を印刷するのと同様です。
自分が描いたとおりにプリントされせん。
むしろ、出来ないと思った方が良いでしょう。
更に、印刷機のヘッドと生地が擦れて、不良品が発生する可能性が跳ね上がります。
だけど、こんな疑問も浮かぶ筈です。
「市販品で、この部分に綺麗に模様がプリントされている服があるけど?」
もちろん、そういう衣類もあります。
これは「布の段階で既にプリントされている柄」だから可能な事なのです。
Tシャツの場合、先にボディ(無地のプリント前Tシャツの事を「ボディ」と呼びます)が縫製されていて、その完成品の無地Tシャツに対してプリントします。
なので、脇のシワになる部分にはプリント出来ません。
勿論、プリントした生地を、Tシャツ型に縫製した製品が無いわけではありません……。ですが、少量生産だと、ビックリするくらいに高額なTシャツになってしまいます。
・
・
・
では、今回の絵をつかって、僕が自作してガッカリしてしまった例を再現してみましょう。
わあああ……。これはガッカリです。
夏場は良いかもしれません。
だけど、秋~冬にかけて、ジャケットの下にこのTシャツを着たら、ガッカリです。
何かみえるけど、それは何?って感じになっちゃいます。
絵柄の配置は主題が水色のエリアにあった方が着やすいという見本ですね。
次です。これは難しいトコロです。
これまで、紙の上に沢山の絵を描いていた人でしたら、余計にギャップに悩んでしまうでしょう。
まずは実際に図を見てみましょう。
これは見た目、大丈夫そうですよね。
額縁やポスターの絵の様なまとめ方です。
だけど絵柄が四角いエリアで完結していて、あまり好ましくありません。
※実際、売れにくいレイアウトとも言われてます。
僕も、アパレル系のプリントに携わる様になって、初めて作品を作った時。
このレイアウトで作ってしまい、ボツを喰らってしまいました。
では、着やすいTシャツ用のレイアウトにまとめるには、どうすれば良いのか。
順を追って見てみましょう。
試しに、文字を移動させてみると、ヒントが浮かび上がってきます。
こちらは、絵柄の四角いエリアから文字を出しています。
額縁やポスターの絵の様なまとまり方ではなくなりましたよね。
実は、ここがポイントなんです。
Tシャツ用の絵というのは、額縁に入れる為だったり、ポスターにする為の絵とは相性が良くありません。
Tシャツは人が着用して初めて完結します。つまり、凹凸のある立体物ですね。
Tシャツ用の絵で必要とされるのは、立体物に飾り付けをするという感覚です。
絵を描く人向けの言葉にすると『Tシャツにアクセサリ類を描く』という感覚が必要になってくるのです。
同じ絵でも、その辺を意識して組んでみるとこうなります。
四角形も使っていますが、主題になるキャラクターの背後に隠れる様になってますよね。
これだと、額縁に入った絵の様な印象は薄くなりますので大丈夫です。
位置のチェックもしてみると、こうなります。
これなら、上着を着用するシーズンでも着やすいTシャツになりますよね。
長くなりましたけど、以上が、着やすいTシャツ用のレイアウトを考える時のポイントです。
これからTシャツを作りたいという方は、是非参考にして下さいませ^^。
・
・
・
それでは今回はこの辺で。
また次回~。
オリジナルTシャツのお店、Tee-Mineの窓口は次の通りです。
★自社サイト:Tee-Mine
(代引・銀行振込払いでのお買い物窓口)
★amazonマーケットプレイス:Amazon / Tee-Mine
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又、このブログの他にも、色々な場所でお店の情報を発信していますので、是非お越しくださいませ^^。
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具体的には、Tシャツの何処の部分に、どんな大きさの絵を配置するかって話です。
まずは、何もプリントされていない無地の白Tの画像。
大人サイズだと、ヨコ400mm前後、タテ500mm前後のスペースをプリント範囲として指定する事が可能です。
さて、では、次にプリントしたい絵の例として――。
お仕事中に描いたこの絵を例に、Tシャツ用レイアウトの解説を進めましょう。
だれでも大きくプリントしたいという気持ちはあります。
絵を描いた本人であれば尚更ですよね。
――というワケで。
自分の気持ちに正直に、大きくレイアウトするとこんな感じです。
暖かいシーズンに着用するTシャツであれば、極端な話、これでチェックは完了、プリント開始……ですが――。
年間通して、例えば厚手のシャツのインナーとしてTシャツを着用する事まで想定したいという場合は話が違ってきます。
もう1ステップ必要です。それが、こちらの図です。
実際に販売しているTシャツでは、シーズンに関係なく注意する要素です。
特に、年間通して注意が必要なのが、赤のエリアです。
人の体は立体物です。
赤のエリアに絵があると、胴体に沿って絵が変形します。
更に、腕を下ろしているとき、赤のエリアに描かれている絵柄は隠れます。
更に、濃い赤丸、脇のコーナー部分。
ここはまっさらのTシャツにアイロンを掛けて、平にならそうとしても、必ずシワになってしまいます。
A4の用紙にプリントアウトする例に例えると、シワだらけの紙にフルカラーの絵を印刷するのと同様です。
自分が描いたとおりにプリントされせん。
むしろ、出来ないと思った方が良いでしょう。
更に、印刷機のヘッドと生地が擦れて、不良品が発生する可能性が跳ね上がります。
だけど、こんな疑問も浮かぶ筈です。
「市販品で、この部分に綺麗に模様がプリントされている服があるけど?」
もちろん、そういう衣類もあります。
これは「布の段階で既にプリントされている柄」だから可能な事なのです。
Tシャツの場合、先にボディ(無地のプリント前Tシャツの事を「ボディ」と呼びます)が縫製されていて、その完成品の無地Tシャツに対してプリントします。
なので、脇のシワになる部分にはプリント出来ません。
勿論、プリントした生地を、Tシャツ型に縫製した製品が無いわけではありません……。ですが、少量生産だと、ビックリするくらいに高額なTシャツになってしまいます。
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では、今回の絵をつかって、僕が自作してガッカリしてしまった例を再現してみましょう。
わあああ……。これはガッカリです。
夏場は良いかもしれません。
だけど、秋~冬にかけて、ジャケットの下にこのTシャツを着たら、ガッカリです。
何かみえるけど、それは何?って感じになっちゃいます。
絵柄の配置は主題が水色のエリアにあった方が着やすいという見本ですね。
次です。これは難しいトコロです。
これまで、紙の上に沢山の絵を描いていた人でしたら、余計にギャップに悩んでしまうでしょう。
まずは実際に図を見てみましょう。
これは見た目、大丈夫そうですよね。
額縁やポスターの絵の様なまとめ方です。
だけど絵柄が四角いエリアで完結していて、あまり好ましくありません。
※実際、売れにくいレイアウトとも言われてます。
僕も、アパレル系のプリントに携わる様になって、初めて作品を作った時。
このレイアウトで作ってしまい、ボツを喰らってしまいました。
では、着やすいTシャツ用のレイアウトにまとめるには、どうすれば良いのか。
順を追って見てみましょう。
試しに、文字を移動させてみると、ヒントが浮かび上がってきます。
こちらは、絵柄の四角いエリアから文字を出しています。
額縁やポスターの絵の様なまとまり方ではなくなりましたよね。
実は、ここがポイントなんです。
Tシャツ用の絵というのは、額縁に入れる為だったり、ポスターにする為の絵とは相性が良くありません。
Tシャツは人が着用して初めて完結します。つまり、凹凸のある立体物ですね。
Tシャツ用の絵で必要とされるのは、立体物に飾り付けをするという感覚です。
絵を描く人向けの言葉にすると『Tシャツにアクセサリ類を描く』という感覚が必要になってくるのです。
同じ絵でも、その辺を意識して組んでみるとこうなります。
四角形も使っていますが、主題になるキャラクターの背後に隠れる様になってますよね。
これだと、額縁に入った絵の様な印象は薄くなりますので大丈夫です。
位置のチェックもしてみると、こうなります。
これなら、上着を着用するシーズンでも着やすいTシャツになりますよね。
長くなりましたけど、以上が、着やすいTシャツ用のレイアウトを考える時のポイントです。
これからTシャツを作りたいという方は、是非参考にして下さいませ^^。
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それでは今回はこの辺で。
また次回~。
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