2012年11月13日火曜日

AmazonのKindleストア使ってみました。その感想。

とても今更な話ではありますが、Kindleについての感想を書いてみようかと。

そうなるだろうなあとは、予測はしていたものの、やっぱりKindleのサービス内容のパワーは凄いなあと。


ヤヤコシイ話はさて置いて、出版元を気にせず検索、ダウンロードして読むことが出来るサービスというのは強いです。
「あ、この作品、出版社があそこだから、ここのサービスでは読めないや」
——こんな場面に出くわさないのは強いです。
まあ、それでも、Kindle化が間に合ってない作品、そういう方針ではない作品に遭遇する事はあるんですけどね。

先日、やっとの事でiTunesストアから楽曲をDL購入できる様に変更したソニー。
例えば僕の場合なのですが、ここ数年、欲しいアルバムがあったら、CDは買わずにDL販売を利用する様にしています。
だって、その方が、とても手軽にiPhoneで音楽を楽しむ事が出来るし、お得だからですね。

そうなってくると、ソニー・ミュージックの楽曲をほぼ聞く事がありません。
iTuneストアで扱ってないから、いちいちCDを買うしかないのですから。
だけど、先日の方針変更で、やっと「これ欲しいんだよね〜」と見てるだけだったアルバムを購入する事が出来る事になりました。
お小遣いは有限なので、まだ購入してませんけどね。

音楽の世界だってそうなのですもの。
勉学だけでなく、娯楽でもある読書についても同じ事です。
 結局、使う側からしてみれば「あの作品に触れたければ◯◯のサービスにユーザー登録しなくてはならない」というのが面倒この上ないのです。

平たくいえば、何かを楽しむためにアカウントを作成するのは、せいぜい娯楽1ジャンルに付き1つがいい所ではないでしょうか。本だったらココ、音楽だったらココ、映画だったら……。という具合に。

このままでは、娯楽系を海外企業に抑えられてしまうのではないかと、少々ハラハラしております。
そうならない様に、国内サービスにも早いところそれぞれの強みを活かした状態で垣根を取り払って頂きたいなーと願う所。

電子書籍だと、Kinoppyが一番理想の形態なのですが、これでもまだ「出版社による垣根」が原因で、読めない作品が割と沢山存在しています。
勿論、Kindleにもあるのですが、自分が読みたい本で検索した限りでは、Kindleの方が読める本が多いです。
あと、出版社が紙版の本しか用意してない作品だった場合に、ワンクリックで「Kindle版リクエスト」が出来てしまうという事です。これで「この作品を電子書籍で読みたがってる人がいますよ」とamazonから出版社に集計が送られるのです。
本棚のスペースを節約したい。自分の端末にDLしておいて、何処でもその本を読める様にしておきたいという人には有り難い機能だと思います。

ただ、ここまでベタ褒めしてますが、一つ、もうどうしようも無いほどにダメダメな弱点があります。

本棚の整理が出来ないのです。

ながーく続いているシリーズものをKindleで集め始めた場合、ここの機能が改善されないと、続きはどの表紙の本だっけ?と画面の中の整理されてない本棚をあさり続ける事になります。

ソフトウェア的なものなので、そのうちバージョンアップされるのを待つしか無いかなと諦めてはいますが……。
並べ替えが「新しい商品」順、「タイトル」順、「著者」順だけは貧弱過ぎます。
僕のKindle内に溜まってる「ジョジョの奇妙な冒険」の並び。メチャクチャです。

なのでamazonさん、本棚機能の強化をお願いします!
特に、自分で好きな様に並べ替えられる機能。これは大事です。
なにが無くても、この「自分好みに本棚を整理」する機能だけは付けて欲しいです。


——と、読む事に関してはココまで。

今回、最終的に書籍はKindleに落ち着きそうだなと思ったのは「Kindleダイレクト・パブリッシング」が日本でも展開された事が決め手だったりします。

元手なしで、Kindleに自分で書いた読み物を自費出版する事が出来てしまうサービスです。
モノを書く事が好きな人には楽しそうなサービスに見えるかもしれません。
同人誌を作ってた人にしてみれば「これはやりたいね」と思う所かも。
本が売れたら作者に入るロイヤリティは35%と70%の二種類から選択が可能になってます。(但し、70%に設定した場合、作者側にも結構なコスト負担が発生してしまうらしく、現実的なのは35%設定でしょう)

検索してみると、横書きの本だったらGoogleDocを利用する事でかなり手軽に作成する事も可能な様です。

無料の作品をアップしてみるも良し。
有料の作品をアップしてみるも良し。

きっと、予想以上に、多くの人が作品をKindle上にアップするのではないかと見ています。

僕も、自宅で縦書きの本の作成準備を開始しました。
まずは書きたい事を、ちゃんと最後まで書き上げなくてはなのですが、その後の「縦書きの読み物データにする」作業が、なかなかに手こずりそうな予感がしている所です。

——と、まあこの様に、Kindleのサービス展開は、単に「本棚まるごと持ち歩ける様になった」だけではない広がり方をしています。

これまで読むだけだった「本」の世界。
やる気さえあれば、自分が書く事だって出来るのです。

AmazonのKindleという端末は、作品に触れるためのモニタでしかありません。
その背後で展開しているサービスが強力だからこそ、僕自身「もう、これに落ち着くのだろうな」という感触を実感しているのでしょう。
Kindleストア、本と自分との関わり方そのものを変えてしまいかねない、とても強力なサービスではないでしょうか。
僕自身、積極的に関わりたいと、ワクワクしています。





それでは今回はこの辺で。
また次回~。

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