同じくらい、これから創作系の何かを始めたいという方や、やりたい事は決まったのだけれども、何を作れば良いのか解らない、良いアイデアが浮かばないと嘆く方も見かけます。
今回は「良いアイデアが浮かぶ状態を維持するには」という点にスポットを当てて記事を書いてみます。
先に書いてしまうと、アイデアというのは、それを意識して物事に取り掛かろうとしても決して良いものは出てきません。素晴らしいアイデアというのは、全く意識していない時に、ふと浮かぶモノでしかありません。
まったく予想していないタイミングで文字通り「降ってくる」良いアイデア。
それを活かせるかどうかは、普段からそれらを走り書きでもかまわないので、メモに残す事ができるかどうかがポイントになります。
全ては普段の生活における姿勢の問題でしかありません。
では、順を追って、更に詳しく書いていきましょう。
アイデアが浮かぶタイミングというのは、ある意味、理不尽です。
例えば、仕事に関する良いアイデアは、既に社会人となっている方でしたら誰でも「降ってくる」経験をしているはずです。
では、どういう時に「良い」と断言できるアイデアが降ってきたか——。
会社にいる時に「これだ」と断言出来る程に良いアイデアが浮かんだ経験のある人というのは、ごくごく少ないのではないでしょうか。
例えば、通勤中や入浴中の一時。他にも友人たちと遊んでる最中や、趣味に没頭している時。
仕事に関するアイデアで、決定打とも言えるアイデアが浮かんだ瞬間というのは、仕事場の机から離れている時が殆どではないでしょうか。
趣味に関するアイデアも同じです。
実は、ついさっきもありました。
自宅で進めている「書き物」についてのちょっとしたアイデアです。
昨日、自宅で作業を進めている時には、なかなか良い案が浮かばず詰まってしまったのです。
だけれども、日をまたいで今朝の事。いつものお仕事を進めている最中に、詰まってしまった点を解決する為の良い案が出ました。それも「ここはコレで行くべきだ」といえる思いつきです。
勿論、すぐさまメモにまとめて保存しました。
つまり、仕事にしろ趣味にしろ、本当に心から「これしかない」といえるアイデアが浮かぶタイミングというのは、現在進めている事柄と真逆の事に没頭している時、もしくは、完全に頭の回転を停止させ、ぼんやりしている瞬間にしか浮かんでこないモノなのです。
ですから、場所を選ばずに、手早く短時間でメモを残す事が出来る環境を整える事は、とても大切です。手帳でもスマホの様なモバイル端末でも構いません。素早く「キモ」さえ残す事が出来れば大丈夫です。
但し「あとからメモすれば良いだろう」という考え方だけはご法度です。
この場合、大抵がアイデアの外枠が頭に残っていても、肝心の「キモ」が消し飛んでます。後からメモを残そうにも、その時既に「キモ」は頭の中から消えてしまってるので、見当違いな所にフォーカスを当てた内容のモノになる事が殆どです。
こうなると、メモを元にせっかくカタチのある結果を完成させても、他の人を納得させる事の出来ない、説得力の弱いモノしか出来上がりません。
必要とされるアイデアは、必要とされる場面と反対の事をしている時、もしくは脳が完全にリラックスしている時にしか浮かんでくるものではありません。
あとは、それを素早くメモに残す習慣を守れば、それまでの自分の経験、それと触れてきたモノに応じたアイデアが浮かび、活用する事が出来る様になります。
アイデアというのは、ここまで書いた様にタイミングが重要です。
そして、もう一つ重要な要素があります。
それは「質」です。
アイデアの質は、様々な経験値、肥やしを溜め込んでいる人程、高くなります。
では、アイデアの質を高める為の経験値はどうやって貯めるのか。
仕事にしても私生活にしても、様々な事柄に触れる事が大切です。
もちろん、スポーツ、読書、映画鑑賞といったありふれた楽しみも重要です。勿論テレビゲームだって大切です。
むしろ、何から何まで、これは自分には関係ないと避けてしまいそうな事でさえ、それら全ての事が自分の「肥やし」に、つまり経験値になるのです。
夢中になってる事があるのであれば、尚良いです。
それは、アイデアの中に、人を夢中にさせる為の要素を埋め込む事が出来るという事なのですから。
このように、どんなにアイデアを上手く手に入れる事ができたとしても、それまでに吸収している「肥やし」が少ないと、浮かんできたモノは貧弱なモノにしかなりません。(特に読書の習慣は重要です)
さて、随分と忙しい目標の数々に見えてきている人もいるでしょう。
しかし、大切なのは、最終的にバランスです。
仕事についてのアイデアは、それ以外の時間に浮かぶもの。
創作や趣味についてのアイデアは、それ以外の時間に浮かぶもの。
だからと言って「それ以外」の時間ばかりを重視しては、アイデアが必要とされる場面が生活から消えてしまいます。
アイデアが必要とされる場面ばかりを重視していては、良いアイデアが浮かぶ時間を確保する事が出来なくなってしまいます。
良いアイデアを継続して出し続ける為には、日々の生活のバランスに注意しつつ、経験値としての「肥やし」に貪欲である事を維持し、素早くメモを作成する習慣を身につけること。それに尽きるのです。
「いい案が浮かばない、進めたいとは思ってるんだけど、これで進めて良いのか分からない」
そうやって、頭を抱えながら、何かに取り組もうとしても、良い結果は出せません。
一旦、机から離れて、脳をリラックスさせましょう。
ぼんやりしている時間も大切にしましょう。
一日二日程度の遅れを気にする必要も無くなる程のアイデアというのは、かじりついて手に入るモノではないのです。もっと言えば、かじりついている姿というのはポーズでしかありません。
なんでも無い瞬間——。
アイデアとは、そういう時にこそ降ってくるものなのです。
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それでは今回はこの辺で。
また次回～。
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